音読効果とピアノ
夏休みも終盤ですね。みなさん宿題は進んでいますか?
さて、ふだん小学校でよく宿題に出される音読についてのお話を。
教科書を読む=音読ですが、黙読できる人にとっては声に出して読むことが面倒に感じますよね。ですが、音読の効果はいろいろあります。
まず音読するには、目(視覚)・口(運動)・耳(聴覚)を使います。これは感覚音読と言われるもので、目で見て、口で発音し、その声を聞くことで再び脳に入るということ。黙読より理解がはっきりします。
私はレッスンで読符をさせますが、それも同じ効果があるから。見るだけだと「なんとなくわかる」になりがちなのですが、はっきり声に出せるということは明確にわかっている証拠です。
次に認知音読。言葉をインプットするというのは記憶系に作用し、それを伝わるように読むのは伝達系も求められます。つまり、単に文字を読むだけでなく意味を理解して読むことで、自分にはその明確さを、他者には伝える力を持つことになるのですね。
そして発展音読。
言葉を理解し、思考し、その文章に含まれている感情系を読み取ることで認知音読につながり、脳がスムーズに動くということになるとのことでした。
なるほど!と思います。
これをピアノに置き換えますと、
まず正確に音符を読む。同時に音の長さやスラーなども理解したうえで読む。それを指に指令し音を出す。さらにそのフレーズがどんな表現を求めているかを解釈して弾く、という流れになりますね。
ピアノを弾くことは、想像以上に脳と五感を使います。それを自然に使えていくとピアノが上達するだけでなく、勉強など様々なところで子どもの発達につながりますよ♬
0コメント