①ハードルが
最近の小さな生徒さんたち、今までとは少し違った様子だなと感じていることが。それは
むずかしいと感じるハードルが下がっているのでは?ということ。
小さいうちは“初めて”が多いですよね。初めてのおんぷ、初めての記号、初めての弾き方、初めてのリズム、初めての……というふうに。
1回のレッスンで新しいことはなるべくひとつまで、と思って指導していますが、それは“むずかしくて大変そう”と感じさせないようにしたいから。生徒側の心理的要素は伸びに大きくかかわるので色んな工夫を取り入れているのですが、必ず“初めて”はあるわけで。
___今日初めてのおんぷがこれだね。見慣れないとむずかしいと思うけど、慣れると大丈夫になるよ。
「えー、むずかしい…」
___ここの両手の弾き方がちょっとむずかしいリズムよね。だから今、先生と一緒に練習してみよう。。。そう、そんな感じ!もう一息だから、来週までに慣れてきてくれる?できそう?
「うーん、むずかしー!」
こんな感じなのですが、どの生徒もむずかしいというのは本音でしょう。でも、おおまかにできるようにしたあとでも「むずかしい!」が出やすいのですね。
では、数年前の生徒たちはどうだったかと言いますと、
___ここの弾き方分かった?あとは1週間練習すればだいじょうぶ。どう?
「うん、わかった。できそう!」・・・だったんですね。
この生徒たちの受け止め方の違いは時代のせいなかなぁと思いつつ様子を見ていると、今も昔も、翌週にはたいていマスターしているので結果的に問題はない。けれど「むずかしくて大変!」と感じやすい子が増えたのかもしれませんね。
私の考えですが、
習い事はそれそのものを習うだけでなく、習い事を通して精神的成長に大きく効果がある。
これから先あなたたちが生きていく上で避けられない小さな困難が必ずある。その時それをどう乗り越えるか?どう受け止めるか?どう対処するか?それは何よりも大きく大切なこと。そのために、小さなハードルを大きくとらえずに「なんとかできそう!」と感じられればそれは困難ではなくなるのですね。
子どもたちが、「これなら越えられそう!」と思えるサポートをするのは私たちおとなの役目。みんなが強く大きくおおらかに育って行けますように♬
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