②レジリエンス=回復力について
レジリエンス、要するに精神的な回復力のことです。
何か失敗や挫けること、落ち込むことがあったとしても、そこから回復できればいいわけですが、それができない又は不十分だと精神的につらいことになりますね。
何か苦難があったときにいかに回復できるか?これが重要になってくるわけです。
さて、ピアノというのはミスがつきもの。ノーミスを目指して練習するのですから、練習の時から一度もミスしないなどというのはありえないことでしょう。
つっかえたりまちがったりしたとき、すぐそれを直せばいいんだよと私はいつも言っています。まちがったら終わり、ではないですものね。
でも、まちがったり、つっかえたりしたら、そこで手を止めてしまう子も結構います。
まちがってもすぐやり直せばいいのよとその都度声をかけていくと、生徒たちはそのミスをごく普通に修正するようになっていきます。でも時々、まちがったら終わり、まちがったら叱られる、まちがったらもうやりたくないといった生徒がいるのも事実。
こうしたタイプの子は、まちがうのがイヤ(心配、こわい)だから最初からやらない、となることも多くみられます。これでは何事も成就できなくなってしまいますね。特にピアノでは、ミスを怖がっていたらレッスンになりませんし。
ではどうするか?
“失敗することに慣れて、回復することに慣れる”これしかないような気がします。もちろん、周囲の大人が、ミスを叱らない、穏やかな様子でやり直そうと促し励ます。子どもが「そうか、まちがったらやり直せばいいのか」と思えるように声をかけていく。
個人レッスンなら先生と自分だけ。それぞれのハードルを克服するにはいい場所です。
私は常々、レッスンではピアノだけではない何かを学んでほしいと思っていますが、この回復力もその大事なひとつ。
親御さんもそのつもりで自宅練習を導いてくださいね。
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