一番いいように
私が子どもの頃はバイエル一択でしたが、指導者になった頃には様々な楽譜が増え始め、どれを使うかは先生次第という状況に。
私は教材研究をした上で生徒と本の相性を判断し合理的に進められるものを選んでいますが、生徒の年齢や指に今それが必要か?という曲も含まれていることもある。
本を作った先生の意図はよくわかるのでそれに異存はないけれど、たまに、この曲は今やらなくていいよと言うことがあります。
というのは、今この曲をやると手こずるかもしれない、弾きにくくて心が折れるかもしれない、難しそうに見えてやる気をなくすかもしれない、と思うから。
そういう場合はその曲を抜かして先へ進めます。
その1曲が弾けないと先へ進めないということはないですし、今やると苦労があるだろうけど数か月先ならすらっと弾けるようになっているはずだから←これ、本当です。
子どもの時間は貴重です。
何かにこだわることで先へ進めなくなるようなら、別な何かを使って伸ばした方がいい。これは私の考え方ですけれど、今まで困ったことは一度もなかったですよ。
何が大事で、何がそうでもないか?
その判断は経験のあるプロじゃないとむずかしい。
上る坂道を少しでもなだらかにし、すんなり伸ばしてあげたい。その工夫はなかなか楽しいです♫
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