②子どもを伸ばす~うまく導く
さて今回は、親御さんの言葉がけの提案です。
子どもには「練習・勉強はイヤだけど、やったらできた!うれしい!」となってほしいですよね。
前回お話したように、子どもの様子や性格を踏まえた上で約束を決める。その中で、臨機応変な対応をしながら、ということで、具体的な提案です。
「ここだけ5回弾いたら終わっていいよ」
「今日は右手だけでもいいんじゃない?」
「昨日1段目をやったから、今日はどうする?もう一度1段め?それとも2段めにする?」
「今日は先生が印をつけたところだけ直そうか」
「ノート、自分で書いたの?えらいねぇ」
「あ、昨日よりつっかえなくなってるね」
「1回目より5回目の方が上手だったよ」‥‥などはいかがでしょうか。
実はこれ、レッスンで私がよく言っていることなんです。
たくさんやらなければならないと思うと、始める前からうんざりしちゃう。これはおとなだってそうですよね。もちろん私もです。
ですので、やれそうと思える量を提示して、それだけでいいからやってみようと言うのです。するとやれそうな感じだから、やってみるかと。
レッスンでこうした提案を拒否されることはほとんどありません。どの生徒もすんなり取り組んでくれて、やればそれなりに集中するんですね。
もちろん、ご家庭とレッスン室では話がちがいますから、家の中でうまく運べなくてもムリはありません。
が、何かに熱中しているときにそれを中断させてやらせようとしない、約束を決めた中で勧める、臨機応変に柔軟性をもって、ということで子どもの気持ちをある程度汲みながら対応することで、それなりにうまくいくのではないかと思います。
また、おとなが思うような量をやらせないことも忘れずに。ちょっと少ないかな?と言うくらいが一番の理想。これは、本人が苦痛を感じないでこなせるので、次からのハードルが下がるのです。「えー、たいへんだーきついー」と思ってしまうと、もうヤダになってしまいますものね。
おとなからの具体的な言葉がけで、子どもが努力する方向に伸びているように。それは私たち指導者と親御さんの双方で足並みそろえることでより効果が期待できます。
では次回、親御さんの眼がどんな効果を上げるかについてです♬
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