④子どもの成長と発達
それでは、就学前にどの程度のことがやれていればよいでしょうか。小学校の先生にお尋ねしたことがあります。
まず、生活上の習慣では自分のことができること。
だいたいが幼稚園や保育園で生活経験があるので大丈夫かと思います。が、誰かの手を借りないと着替えられないとか、自分のものをカバンにしまえない、またはその時使うものを出せないというのでは、恥ずかしさや焦りが出てしまいますね。周りができているのに自分だけできない、または遅すぎるなど、本人が自信をなくさないようにご家庭でも心がけるといいと思います。なんでもそうですが、やっていればできるようになりますし、これはこのように扱うんだとわかっていると子どもは安心ですよね。
学習面に関しては、
ひらがなや数字の読み書きがある程度できているといいと思います。
もし何も知らない状態で入学となると毎日何か新しいことを覚えていかないとならないわけで、吸収できないまま進んでいくこともあるかもしれない。実際に幼稚園などで自分の教室や靴箱、カバン置き場などにひらがなが書かれていますね。それを読まないままだとすると、そのお子さんは文字への関心がとても薄いということで、さらに、周囲が字を読み書きしているのに自分はできていないということが気にならなかった、というふうに考えられます。その状態ですと、学校に入ってから学習し覚えていくものへの抵抗が大きいのではないかと。
もちろん様々な面で個人差はありますが、
最初の段階から学習面や学校生活につまずかないように、導いてあげたいですね。
___大変納得のいくお話でした。
私は就学前の生徒さんたちには、いずれくる小学校入学に必要と思われることを念頭に置いて指導するようにしています。その中のひとつ、挨拶や返事も忘れずに。
受験などの面接官の方から、返事をする習慣がないような生徒がいると聞いたことがあります。面接では練習をしてきているのでたいがいの生徒はそれに沿ってやれるけれど、実際に入学・就職した後に返事や挨拶ができない学生は想像以上に多いと。
子どもは聞いてないときは返事をしません。また、理解してもそれを相手に伝えるという返事をしないこともあります。もちろん社会的にはどちらもよくないことですので、話しかけられたら答える、「はい」と言うなどは習慣にできるといいですね。
子どもの成長と発達、おとなの私たちが思うより成長は早いですよね。いつまでも赤ちゃんじゃないんだなぁと思います。毎日の子育ては、昨日の続きの今日、ではありますが、折に触れて見直しながら子どもの成長と発達を見守っていきたいですね。
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