②子どもの成長と発達
今回は5歳児について。
5歳ですと、生活における自分のことはほぼ一人でやれるようになります。着替え、食事、靴を履いて出かける準備、バッグを用意することも自分でできるようになっています。
友だち関係では、切磋琢磨したり、制限やルールがあるということも理解できます。
両手使いが上手になり、細かい運動=微細運動がうまくできます。ひもを結ぶ、道具を使う、はみ出さないで色を塗るなど細かい作業ができて、場合によっては包丁も使えるようですよ。
自主性や自律性が出て指示されなくても自ら動けます。生活パターンやその場でのふさわしいふるまいなどもできるようになり、褒められる嬉しさ、認められる肯定感などが育っていきます。このころには人の気持ちもわかるようになっていて、思いやる気持ちや共感ができるので、コミュニケーションの大切さや自分の役割なども理解しているようです。もう大人と変わらないことも多くでびっくりですよね。
自分の中で、今まであった“個”が少しずつ社会性・集団での自分という意識が育つのもこのころ。家庭から社会へ出ていく準備がなされているのですね。家庭から外の社会になじんでいくのが定着していくと言ってもいいかもしれません。
このころには、親に秘密にすることも増えていきます。といってもたわいのないことで、○○ちゃんとこういう約束をした、これを言ったら叱られるなど、色んな知恵が発揮されます。
子どもが話したいときには聞いてやり、こちらからあんまりしつこく聞き出そうとすると嫌がられることも。子どもとの関係を少しずつ見直していくこともありそうですね。
0コメント