③子どもとの関係
今回は、子どもにどこまで親が介入したらいいのか、について。
これはもちろん、子どもの年齢によって変わります。小さいほど親の介入は大きく、成長と共にそれが少なくなっていく。どの年齢でどのくらい?というのは明言できるわけではありませんが、参考までにかーちゃんのお話を少し。
かーちゃんは年少さんからレッスンを始めた女の子。ひとりっ子で、お母さまはよく考えながら子育てをしている印象で、でもレッスンだけでなくほかの習い事についても「先生のご指導にお任せして、私はそれをフォローする形で行きます」と。
レッスンを始めて数か月たったころでしょうか。何かのついでの時伺いました。
「この前レッスン室の前まで送っていこうとしたんです。そしたら娘が、ここまででいい、もうひとりで行けると。それを聞いて、小さいながらも自分の世界を持つようになったんだなぁ、成長してるんだなぁと思いました」
私はこの話を聞いたとき、このお母さまのとらえ方をすばらしいなと感心しました。なんでも知っていないと承服できないというお母さんがいるというのは聞いたことがありますが、
プロに任せて子どもを通して信頼くださっているのだということ、子どもの世界を大事に考えていることなど、お若いお母さまなのにと敬服したものです。
人は誰でも立場によって見せる顔がちがいます。
家では子供の顔、でも幼稚園や学校、友達の前ではそれとは違う顔を持っています。そしてそのどれもがその子の顔です。だけど、いつもと違う顔を見られるのは少し恥ずかしいこともありますものね。
子どもが話したいときは聞いてやり、相談しやすい空気を作っていくのは日々の積み重ねです。反抗期=自立期の時はそれもむずかしくなることもありますが、開かれた雰囲気があればまた話しやすくなっていく。そうやって人は成長しながら変わっていきます。
子どもの世界を大事にしながら、いつでも聴くよ、いつでも見方だよというサインを送っていくのが、私たちおとなの務めですね。
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