②子どもとの関係
前回の続きです。
話しやすい関係、心を開きやすい関係を作るには、こちら側の気持ちの開示がポイントです。
たとえば、私も子どもの時こういうことがあってね、その時こう思ったんだとか、
すごく悔しくて泣いちゃったこともあったんだよとか、そういう自分の弱みや経験を話すのですね。すると子どもは、あぁ自分だけじゃないんだ、そうかおとなもこういうことがあったんだ、それなら理解してもらえるかなと思うようになります。
気をつけたいのは、白黒思考と言って,100か0のようなくっきりしたことばかりを言わないこと。ふだんからおとなの考えや正論を押し付けないこと。それらが常態化すると、子どもは「どうせ言ってもムダだよね」「またこういう風に言われるってわかってるもの」と言わなくなってしまいます。
子どもの世界にもいろいろあり、その中でもいじめがあったり理不尽さを感じる時に子どもは気持ちが下がったり弱ったりします。そんな時、あなたの味方だよ、あなたの気持ちをわかっているよというおとながいたらどんなに心強いでしょう。自分では思いつかない解決策をアドバイスしてくれたらどんなに嬉しいでしょう。
これらのことはどんな関係性においても同じです。
人は年齢や立場を超えて、理解してくれる人がいればそれだけでがんばれるしまっすぐ前を見ることができるのです。
そうはいってもおとなも親も人間、同じことを繰り返す子どもに対して感情的になってしまうのもムリはありません。
そんな時、子どものサポートができるおとながほかにいれば大丈夫。それが祖父母や学校の先生や習い事の先生。何かのついでの時にちょっと親の気持ちを打ち明けて協力を得られるといいですね。
生徒と親御さんたち、もし私でよければいつでも力になりますよ。とくにピアノは個人レッスンですので、ここだけの話というのができる場所。そして開示しやすい場所でもあります。
さて次回は、親がどこまで子どもの世界にかかわるのか?について。
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