やる気の持続
人は馴化(馴れること)する生き物ですから、最初は新鮮でもそれは長く続かないことが多いです。というか、それでふつう。
ピアノも初めは楽しくて興味津々だけど、それが日常化すると飽きる気持ちが出てきます。
私としてはそこからが本番、という気持ち。ある程度馴染んだときから、ピアノとの付き合い方が始まる。
つまり、
新鮮な時期を過ぎ、落ち着いた気持でピアノと向かい合うこと、ここからが本当のスタートなんですね。
ピアノの練習を、日常生活にどう馴染ませ溶け込ませるか?これが大事なんです。
そして誰でも、気が向くときと向かない時がある。
でも、ついおとなたちはいつも全力でやらせようとすると子どもはうんざりし、ピアノキライになってしまうのですね。
誰だってやりたくない時がある。
ですので、
本当に子供の実力を伸ばしたいなら、やらせすぎずやらなすぎず、これが一番ですよ。
といっても、それがいかにむずかしいことか。。。
でも、間違いなく言えることは「ピアノ、いや」と思ってしまった気持ちはなかなか払拭できない。これは確かです。だから注意が必要。
ではどうすればいいのか?
楽しく遊んでいるところを中断させて練習させる、これは厳禁です。ピアノが敵に見えちゃうんですね。
一番いいのは、〇時になったら練習、これが終わったら練習、などとある程度約束すること。これができている生徒さんは、毎日10分程度の練習であってもまちがいなく上手になっていますよ。
また、毎日練習というのはなかなかしんどいものだから、〇曜日と〇曜日など週に何日か練習する日を決めるのもおすすめ。
そして、練習に乗らない時期があっても叱らないこと。
やる気には波がある。
やる気になる時とそうでない時があってふつうだから、やらない時は野放しにしておく。放置していいんです。練習しなくてもレッスンには来る。そんなことをするうちに、なんとなくまた弾くようになっていく、みんなこの繰り返しなんですね。
「練習しないからダメ」と見限ってしまうと、もうそこでその子供はおわっちゃう。
「気が向かない時期もあるよね」とおおらかな気持ちで見てあげてください。するといつの間にかまた弾くときがやってくるのです。
人は誰でも、いつもいつもやる気があるとは限らない。
気力ややる気を奪わないために、おとなたちは冷静な対応が望まれますね。
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