ハノン
ハノン、みなさんご存じですよね。指の練習のあれ。
私のレッスンでもある程度のレベルになったらハノンを始めます。でも、これがまた一生懸命練習するって気にはならないんですよね。昔の私がそうでしたし。
現に、ハノンをしっかり練習してるなという生徒さんはほとんどいない。ムリもないなぁ。音大受験するならともかく、ふつうの生徒さんなら仕方ないと思います。でも、ハノンをやるかやらないかで言ったら、やった方が絶対いい!と私は思いますね。
ということで、
自宅であんまり練習しないかもだけど、レッスンではハノンを弾くことで教えたいことが色々ある。単に指を動かすだけでなく、うまくなる基盤になることをハノンを通して教えています。
さて、中1のあーちゃん。
最近のあーちゃんいい練習ができているようで音色が良くなっています。学校に部活に忙しいけれど、レッスンしていて先生は気が付きましたよ。
あーちゃん、ハノンのテンポが前より早くなってるね。
「・・・え?」
前より指が早く動いてるよ。ほかの生徒さんたちより少し早く弾いてるの。
「・・・そうなんですか?」
そうなの。これはとてもいいこと。早く弾こうとすると色んな弊害が出てくるけど、知らないうちに早く動くようになったのなら理想的だよ!
あーちゃんは小さい時から安定した静かな落ち着きタイプ。ピアノも急く様子はなかったけれど、少しずつ指が早く軽くなっているんですね。それも無自覚で。
知らないうちに早く弾けるというのは本当に理想的。
早く弾くよりゆっくりきちんと、と常々指導していますが、ゆっくりならそれでいいということではありません。
まずはきちんと正確に、そして曲に合ったテンポで仕上げていく。それがポイント。
そして今回のあーちゃんのように、自然と指の動きが向上していくのが私の願い。
あーちゃん、いい練習をしてるんだね。どんどん上達してるよ♬
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