②サーブとリターン
さて前回の続きです。
子どもからの投げかけに対し、おとなが何らかの反応をすることで、両者の交流がなされます。子どもはそうやって様々なことを獲得していきます。
では、
もしおとなが反応しなかったら?無関心やほったらかし、または無理強いなどで返したら?
子どもは不安感が強まり、ストレスに弱く、気持ちの処理がヘタになり、おくびょうになるかもしれません。
他者に対して期待しなくなることで、意欲なども損なわれるのですね。
子どもというより、人間が育っていく過程において大事なことは生活の中にたくさんあります。
たとえば家庭の中で子どもが担う簡単な役割、新聞を持ってくるとかお箸を出すとか、そういったことをした時におとながかける「ありがとう」「助かるよ」という言葉。
これは子どもにとって、誰かの役に立ったという喜びになり、だんだんと自らが気づいたことをするようになっていく。これはとてもいい循環ですよね。
誰かに感謝され、役に立っているという自覚があると、他者を攻撃することが減り自制心が育ちます。攻撃性がなく自制心があるというのは、社会的にとても大切な要素ですよね。子どもの世界でもこれはすごく大事です。
精神的土台は、いくつになってもその人を支え左右します。
温かい関係を結び、安心感の中で成長していけるように、私たち大人は子どもへの接し方を自覚したいものですね。
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