羽生結弦選手の競技引退
羽生結弦選手が競技から降りるとのこと、今までよく頑張ってこられたとつくづく思います。
スポーツ選手にはいつか来るであろう引退、それがわかっていても寂しいことですね。
ましてや羽生選手は別格の世界的スケーター。
あの美しいスケーティングは非常に魅力的でしたので本当に残念で、でもこれ以上苦しい思いもさせたくないという気持ちも。
これからは競技とは違った氷上でまた彼の演技を見るのを楽しみにしたいですね。本当にお疲れさまでした。
こういうことがあるとふと思います。ピアニストの引退というのは聞かないなぁと。
確かに、アシュケナージはピアニストから指揮者へと転身していますが、これはピアニスト引退というのか?いいえ、わざわざ引退とは言わないでしょうね。ただ“ピアノ”から“指揮棒”へシフトを変えただけという感じです。
ピアニストは年齢無関係に弾き続けられると思うかもしれませんが、やはり若いときと同じようにはいきません。
特に暗譜。
暗譜は、脳科学的に25歳がピークと言われています。
私も30歳を過ぎたときに、それまで苦労したことがなかった暗譜を、初めてわざと暗譜した時に年齢の変化とはこれかと思いました。
また、体力的なことは個人差があるでしょうが、女性は特に体力的に練習時間が長くやれなくなるかもとは思います。この点に関しても、私自身も同じことを経験済み。
テクニックや暗譜など本番で絶対に欠かせない能力の衰えは、たぶんどのピアニストも感じていると思います。
ツィメルマンがステージで楽譜を見て演奏していましたが、
世界的ピアニストが本番で暗譜ミスをしたのを私は何度も見ていますので、これは無理からぬことだと痛感します。
でも。
コンクールは暗譜が原則なので仕方ありませんが、
演奏会なら、暗譜に苦労するより内容の充実に主軸を置いた方がいいのでは?と。
中高生たちの弾く曲はむずかしく長いので、暗譜のために時間を使うのはナンセンスと思い、
暗譜が心配なら楽譜を見て弾いてもいい、でも内容はいいものにしましょうと声をかけるようにしました。
暗譜のために練習するくらいなら、内容を磨くために時間をかけた方が絶対いい。
暗譜するか、楽譜を見るか。それはあなたの自由。
でもいい内容にすることは揺らがないようにしていこうね♬
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