CDからの
おとなの生徒さん、ニックネームはマスター。
彼は映画音楽を入門書としてレッスンを始め、だんだんと弾きたい曲をチョイスするようになりました。
秋桜、冬のソナタ、そして谷村新司の群青は素晴らしい仕上がりに。
基本的に楽譜を見ながら教えていくのですが、そのまま弾くばかりでなくアレンジを加えていきます。
そしてマスターは時々CDをもってやってきます。
「先生、これ聴いてみてください。ここのところが楽譜と違ってて、なんとか
CDのように弾きたいんですよ」
とのことで、聞いてみると確かにCDの方がきれい、でも難しい。
___えーとですね。CDのように弾くと‥‥こんな感じになりますかね。
と、私が音を探して弾いてみると、
「あ、やっぱりその方がいい!それ、教えてください」とか、
「それいいですね!でもそこまで難しいとムリかも。もっと簡単にできませんか」
わかりました。やってみましょう。
でも、私は内心ヒヤヒヤ。
実はCDの音源、パッと聞くとピアノの音だけど、よく聞くと本物のピアノじゃない、ということ、よくあります。と言うか、たいていそうです。
というのはどういうことか?
聴音しにくいんですよね、本当のピアノの音じゃないと。
多分私は、音大生必須の聴音をピアノでやってきたからでしょう。
他の楽器だと、というより機械で作った楽器音だと何かちょっとピシッと音を当てにくいんですよね。
マスター、こうやってCD持ってきて音を見つけろとおっしゃいますが、もし私が聞き取れなかったらどうするんです?私、その度にハラハラしてるんですよ。
「はははーすみません!でも先生、いつもきれいに音を作ってくれるじゃないですか。大丈夫大丈夫!」
このマスター、弾くたびにブラッシュアップしてどんどん素晴らしい仕上がりになっていきます。
ほかの生徒さんたちも負けずに磨いてくださいね♬
0コメント