③自宅練習について
ここでは、コンクールに出る場合の練習時間について。
コンクールというのは、賞という形で評価がされる場。
本番一度限りの演奏で、やり直しはできません。たとえ練習でうまく弾けていたとしても、本番でできなかったらダメということ。
とくにピアノは、一夜漬けが効きません。
ふだんからの実力が基盤になりますから、あまり練習してないようならいい結果はむずかしいかも。
さて、何年も前のことですが、
発表会が終わったとき、あるお母さまが「うちの子もコンクールに出れるでしょうか?」と。
「うまいお子さんがたくさんいて、うちの子もあんな風になってくれたらと思ったんです」
___ですよね、わかります。
その時の生徒さんは、レッスン始めて2年めだったか?
正直なところ、それほどレッスンの進度が良かったわけでもなく、練習熱心でもなかったから、コンクールには縁遠い位置にいたと思います。
でも、私は思ったんですよ。
そのシンプルな望みをかなえてあげられたらなと。
___では、まずは毎週のレッスンで習ったことをしっかりやってみてください。すべてはそこからですよ。
お母さまは意外な様子でもありました。
どうも、コンクールに出るような生徒には、みんなとは違う教え方をしていると思っていたらしいですね。
でも、そんなことはないんですよ。
基礎からすべて、どの生徒にも同じことを教えています。それが必ず必要だから。
そして、それをどれだけ吸収したかによって実力の度合いが変わってくるのです、私のレッスンの場合は。
それからというもの、練習がしっかりやれるようになって実力がついていき、数か月後初のコンクールで入賞!
これは私も本当にうれしかったです。お母さまも本人もそれはそれは喜んで、
そこから毎回上位入賞、いろんなコンクールにも出場し本選会にも進むようになり、
実力がつくというのはこういうことかと、しみじみ思ったものでした。
なんだかコンクールの話になってしまいましたが、
誰でも、いい練習を積み上げてくれれば入賞できるんですよと、それは本当に思います。
そしてコンクールに出るなら、
ムリしなくていいけれど普段からあまりさぼらず、課題曲をやるようになったら真面目な練習をきちんとやる必要がありますよね。
コンクールのための自宅練習は、本当にこれといった正解はないのですが、
先生に習ったことを消化できる程度の量は弾いてほしいです。
小さい生徒さんなら20分でいいし、小3くらいからは少なくとも30分以上は必要でしょうし、課題曲が長くむずかしくなったらもっと。
レッスンで、先生に何と言われているか、よく認識するのはすごく大事ですよ。
こういう練習をしてね。
ここを直してきてね。
課題曲じゃないけど、この本も止めないで練習してね。。。
これらすべて、あなたに必要なことを伝えていますよ。
入賞できなかったら悲しいですよね。先生はそれが誰よりわかるから、つらい思いをさせたくないから、ちょっと大変でもがんばったほうがいいですよ。
今ならまだ間に合います♫
次回は、それぞれのタイプがあるというお話を。
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