③生徒は私の仲間
私が生徒だった時に弾いた曲を、いま私の生徒さんたちが弾いている。
先生にとって、とても嬉しくて感慨深い気持ちです。
バッハの弾き方、モーツァルトの弾き方、ショパンの弾き方、ブラームスの弾き方、ドビュッシーの弾き方…
こういう内容を教えられる手ごたえはとても充実した気持ち。
生徒さんではあるけれど、
ピアノにおける対等な仲間、という気持ちになるのです。
ここは楽譜上ではこうなってるけど、別な解釈もあるの。それはね…
ここはスタッカートだけど、子どもの時に習ったスタッカートとはちょっと違うの。
こことここは同じメロディだけど、こんな風にいろんな弾き方ができるの。どれが好き?…
色んな提案をしたり、選べるように提示したり、その作曲家のルールのようなものを教えたり、
私にとってそれはそれは楽しい時間です。
というのも、
これくらいのレベルになると単に“教える”というのでなく、
あなたに教えたことと同じことを先生も考えて弾いたり、どっちの解釈がいいか迷ったり、
つまりあなたと同じようなラインで弾いているんですよ。
先生はここをこう感じたけど、あなたはどう?
先生はここで苦労したけど、こんな風に練習するとやりやすくなるよ。
昔の先生はここに気づかなかったけど、あなたは教わったからもう大丈夫よね。。。
生徒はむかしの自分。
私はやみくもに練習して少しずついろんなことを体得してきたけど、
あなたたちには、もっと短距離で達成できるようにしてあげられるよ。
そして小さい生徒さんたちも、早くここまで来てね。先生はその日を心待ちにしています。
みんな、
むかしの先生より今のあなたたちの方が断然上手だよ♬
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