①コンクールの使いかた
昨今は色んなコンクールが開催されていますね。
生徒さんたちにとってコンクールの意義とは?
私は、コンクールというのは上達のためにとても有効なツールと思っています。
発表会だけでなく、コンクールという本番のために曲を完成させていく、
その過程での学びは、確かな実力養成のチャンス。
生徒さんにとって目標があるとがんばりやすいし、そこに入賞という結果がついてきたらもっと嬉しい!
入賞した生徒さんたちにとって、何よりの喜びと感動になりますよね。
さらに、先生側にとっての意味もあって、
それは“客観的他者からの評価”となるということ。
ピアノのレッスン、
生徒側からすると、先生がいいって言ったから合格、先生がもう少しねって言ったからまだダメ、ということの繰り返しですよね。
でももし、その先生の判断がちょっとちがうものだったら?
習う方は先生を信じるしかないわけで、その是非はふつうの方々には判断しにくいもの。
私はその先生への信用を、客観的安心の裏付けになると思ってコンクールに出場させてきました。
言い換えれば、先生の独断ではないレッスンをしていることの証明、でしょうか。
そういう考えから私はコンクールというものを使ってきた、ということですね。
コンクールは、特におとなから見ると、賞を取ったか取らないか、だけに注目が集まりがち。
ムリもないですよね、いいかどうかを評価されるのはどの世界でも同じこと。
でもここで、本当に気を付けなければならないことは、
“賞を取るかどうかだけではない”ということを、決して忘れてはいけないのです。
お子さんがコンクールのために精一杯頑張った、そこを必ず褒めてあげてほしい。
もし結果がついてこなかったら、
どんな反省をし、どう次につなげるか?___これが一番大事です。
もし賞を取ったら、
そのトロフィーを褒めるのでなく、ここまで頑張ったことを大きく褒めてあげてください。
コンクールでの入賞は、本人だけでなく親御さんにも先生にも本当に誇らしく嬉しいもの。
コンクールは、努力すること、達成する喜びを経験できるいいチャンス。
そして結果はどうあれ練習した内容はしっかり身に着くから、
それがまちがいなくあなたの実力になりますよ♬
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