②“上手”じゃないとダメですか?
さて今回はお子さんのケースです。
どの生徒さんにも基礎的なことから教えていく、それはどんな時も変わりませんが、
そこからの進む方向は人それぞれ。
コンクールを念頭に置いている場合も、
憧れの曲に挑戦したい場合も、
好きな曲を弾けるようになりたい場合も、
学校の先生や幼稚園保育園の先生を目指す場合も、それぞれの希望に合わせて指導していきます。
例えば発表会の選曲のとき、
どんな曲がいい?難しいのやってみたい?あんまり難しくないのがいい?
「んーと、あんまりむずかしくないのがいい」という生徒さんは結構いますよ。
もしかしたらそれ、お母さんには聞かれたくない、かも?
でも先生にはあなたの本音がわかりますよ。
むずかしすぎなくて、でもがんばればできそうだと思える曲がいいんだよね?
わかった。まかせて。
こんな時私は、かんたんそうな曲を選ぶわけじゃありません。
特にお子さんの場合、大変そうだと自信がなくなっちゃう、やる気がなくなっちゃうかもということだから、
本人に気づかれないようにしながら少しずつレベルを上げていってるんですよ。
これを、私はスモールステップと呼んでいますが、
少しずつむずかしくなってるけど、上り坂を昇っているように感じさせない、とでもいうのでしょうか。
選曲や指導法で、不安や心配を与えないように導いていくわけです。
小学生までは、どんな形であっても先へ進めるようにしてあげる方が本人のため。苦労を感じないようにしつつ実力を養成させます。
中高生になったら、多忙になるうえに判断もできるようになるから本人の意向中心に。
ピアノ、ヘタより上手の方がいいけれど、
それよりまず、ピアノが好きという気持ちを育ててほしい。そこから実力は自然と生まれていきますよ。
そして基礎があったら、やればやっただけ弾けるようになる。これも本当。
ただ、
進んでいくペースは、あなた次第でいいんです。
ノンストレスでピアノに向かってくださいね♬
というお話、先生の本心ではありますが、
もしあなたがコンクールで入賞したいなら、ヘタでいいんだとはなりませんよ。
習ったことをマスターする、ということを毎日の練習で心がけてくださいね。
コンクールは落ちたらイヤですよね。先生にはそれがわかるから、悲しい思いをさせたくないから、だから入賞に必要なことを教えていますよ。といっても、それでも10人中1~2人は落ちることがあります。そうなってからでは遅いですよー。
5月の本番まであと1か月半ほど。
いい結果はあなた次第で手に入りますよ。がんばって!
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