【再掲】レッスンから学ぶ“ピアノ”より大切なこと【2010.07.03】
ピアノのレッスンに行くのだから、当然ピアノを弾けるように教えてくれるんでしょう?
もちろんです。
楽譜の読み方、指の形や使い方、どうやって指を動かすのか、
表現のつけ方捉え方、テクニック・・・・・・
すべて大事な「ピアノの上達」の条件です。
でも、そこまで進む前に、ピアノからはなれて学ぶべきことがあります。それは、
筋道立った 『努力できる力』 の体得です。
小さな生徒を教えているときによくある場面が、
この音、何て読むの?ときくと、
「わかんない」「わすれた」といって、教えてもらうのを待っている。
でも、ちょっとまって。
‘なんの音かわからないときどうするか’
レッスンで教えてありますよ。
そう促して、どうすればいいか思いだしたら、もうOK。音符読みがわかれば弾けますね。
ところが、音符の読み方を知っていてもそれを
「やりたくない。だって面倒なんだもん」
という生徒さんがいます。
これは、‘考えるのがめんどくさい’ということのようです。
‘考える’という手間を面倒がっては、ピアノどころか、何をやっても実力はつきません。
これは、ピアノ云々以前に、この子の将来にかかわる問題です。
ピアノを教えてきた経験からいうと、
ピアノが上達する子は、努力ができるお子さんです。
そしてそれは、ピアノ限定の努力ではなく、何に対しても『最低限の努力ができる、という能力』です。
私は、ピアノのレッスンを通して、
【努力できる能力をつけてあげたい】
と考えています。
その過程につきあい、促し、習慣化させてあげたい。
ピアノのレッスンでピアノを上手に、という前段階で、これがなにより大事だと思っています。
もちろん、『努力の習慣』がついたら、本筋である
‘ピアノの上達’めざしてレッスンしていきます。
“努力できる”とか、“考える習慣をつける”なども、
ピアノの上達以上に大事なレッスン。
そして、努力を重ねて、上達への“次のステップをめざすこと”も、大事なレッスン。
『今、自分に必要なこと、身につけるべきことはなにか』
それに気付き、獲得していくことが、
あなたにとって大きなプラスになります。
先生がいっしょに歩いていきますから、
方向を間違えずに前進していきましょうね♡
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