①…負けた!Mozart
モーツァルトを「弾きたい!」と言う生徒さん、けっこう多くてちょっと意外。
というのも、実は私、子どものころモーツァルトに関心がなかったんですよ。というより、退屈…って気持ちの方が強くて。
モーツァルトの良さがわかったのは、おとなになって外国人の先生のレッスンでモーツァルトのタッチや弾き方を学んでから。それまでモーツァルトの弾き方を習ったことがなかったんですね。もちろん、そのタッチに慣れるには少し苦労がありましたよ。
さて、モーツァルト好きの生徒たちになぜモーツァルトが好きか訊いてみたら、みんな同じ答えでびっくり。
「音がきれい!キラキラしてるから」
それってもしかして、モーツァルトタッチの音ってこと?
「そう!普通の音じゃなくてすごくきれいですよね」
___これ、小学生の子もそう言うのですごく感心。。。
私は生徒にモーツァルトを教える時、どこまでレッスンしたらいいか迷ってた時期がありました。それは、モーツァルトタッチが微妙で慣れるまではむずかしいからイヤになっちゃうんじゃないかと思って。
なので、
『モーツァルトの弾き方を教えるけど、これちょっと難しいかも。だからできたらやって、ということでね』なんて言ってました。
ですが。
どの生徒も少しずつ練習を重ね、いつの間にかモーツァルトタッチができるようになっていったんですね。これには私も軽く驚きで、子どもでもこの微妙さがわかっていくんだと想定外の嬉しさがありました。
そのモーツァルトを発表会で弾く生徒がいると、それを聞いた多くの生徒がやりたいと声を上げ、それもまた驚きで…
私が小子どものころ、モーツァルトタッチなんて習わなかったし、習ってもできなかったかもしれない。だけど、うちの生徒たちはその良さをちゃんとキャッチし、マスターしてる。
___これが、私が生徒に負けたと思う所以です♬
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