①高野弘司遺作展
須賀川市のテッテ1階、高野弘司遺作展に行ってきました。
私が高野先生のモデルだったのは、独身の頃の数年間。もう30年以上前のことです。
ギャラリーに飾られた絵画は58点、美大生のころから何度かのパリ滞在、そして晩年までの作品たち。どれも高野カラーがあふれていて、あっという間にあの頃に戻ったかのようでした。
やさしくジェントルマンの高野先生からは、たくさんのことを教えていただきました。
絵というのは光と影を描くものとか、時間を切り取って永遠にとどめるものだとか、芸術は知性が大事とか、人物は似顔絵ではいけないとか、それはもう様々なことを。外で描くために色んな所へご一緒しましたが、逃げ水=夏に道にできる影と教わったのもこの時。
穏やかで優しいお人柄でたくさんの皆さんに愛された先生。もういらっしゃらないとは思えませんが、今日の個展では素晴らしい作品たちを拝見できて、本当に嬉しかった。
私の自宅にも先生の作品は10点ほどあります。レッスン室で見かけた方も多いのでは…
___展覧会というのはね、まずはフロアをざっと見る。そして気に入った絵があったらそれをじっくり眺めるんだよ。。。
先生のその教え、今もしっかり覚えていますよ。またお会いできるときを楽しみにしていますね。
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