あふれた?
長年ピアノの先生をしていると時々あっと驚くことがあります。
小3になったえーちゃんは、年少さんからレッスンを始めました。いつもおっとりにこにこで、音符を読むのがちょっと苦手かも?でも年少さんならこんなものかなという感じでした。
が。
年長さんのあるとき、いきなりすらっと読んで弾いてたんですね。
えーちゃん、おうちですごく練習したとか何かやった?
「ううん。いつもとおなじ」
なんかすらすら読んで弾いてるけど、簡単になったの?
「えー?別に…」とニコニコ。
えーちゃん、自分が急にすらすら読めていることにも気づいてない様子。
もちろんどんどん進んであっという間にソナチネをすいすい弾きこなして、今はソナタに進んでいます。すごいですよね。
そういえばまーちゃんも同じことがありました。
私が引き継いだ時から読譜が苦手。なので進度も滞りがちで表現もなかなか定着しなかったのですが、ある時急にいい状態になったのでコンクールを勧めました。
もちろん入賞し、それからというもの水を得た魚状態。どんどん上達しています。
おーちゃんも、まーちゃんと似ています。引き継いだ時から譜読みが苦手な様子でしたが、色々様子を見るうち彼女の指に合った本に変えたあたりからくいっと上達。急にすんなりと弾けるようになって自信を持った笑顔になりました。
私は思います。
生徒それぞれ伸びる時期があり、それを待ちながら焦らず指導し、生徒にあったテキストを選ぶことで開花する。注ぎ続けていたものがあふれたときに、上達という形で見えるようになる。
生徒に合わせて指導を工夫するのはなかなか楽しく、手ごたえがあります。何か苦手があったら相談してね。きっといいアドバイスができますよ♬
0コメント