ひとつの球を見る
今、WBCが熱いですね。といっても、私は野球に詳しくありません。でも日本人チームが快勝しているのは嬉しいこと。
それで思い出したことが。
作家の伊集院静氏は野球少年だったとエッセイで読んだことがあります。
試合に行くと、あの広い球場で1個のボールを選手も観客も全員が見つめている。同じボールだけをみんなが見つめている、といった文章がありました。
また、キャッチャーだけは相手チームの方を見ている唯一のポジションだということも。
私がそれを読んだのはもう何年も何年も前のこと。でもとても印象深かったのです。
たったひとつの球を、そこにいる全員がそれだけを見ている。。。
説明できませんが、深い何かがあるように思ったのですね。
ピアノを弾く。そこにいるみんながその音を聴き、思いを寄せる。
野球もピアノも、ツールは違えど同じ何かがあるのかもしれませんね。
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