②もっとやればいい?
さて、もっと練習すればいいのにと思う親御さんの気持ち、ムリもないですが、実はピアノって、やればやっただけすぐ結果につながるわけでもないんですよ。
今日練習してまあまあできた、でも翌日やったら昨日弾けたところがうまくいかないということ、普通にあることです。でも、そこで少し粘るとちゃんと弾ける。そういうものです。
ピアノは、脳だけじゃなく身体(特に指)で覚える必要がありますね。頭での理解はレッスン中にできるけど、指の動きはすぐに習得できない。だから1週間後にうまく弾ければいいんだと。
また、もっと先へ進もうとお子さんが自ら練習するなら問題ありませんが、
ここで気をつけてほしいのが、あちこちつっかえてるけど最後まで弾いたよ、ということ。これはよくある現象なんですが、つっかえた状態で進んでも合格にはなりませんよね、。何も完璧じゃなければダメってことではないけれど、あまりにもつっかえすぎ、間違えすぎではOKは出せない。
私の指導では、一段だけでもいいからあんまりミスらないように練習してきてねとしています。その方が確実な実力になりますし、本人の手ごたえもいい。また、これは重要なことですが、つっかえることに馴れてしまうことがよくない。つっかえることが恒常化すると、ミスすることが気にならなくなっちゃうんですね。
こうしたことを踏まえて、たくさん練習すればいいってことでもない、それは、食べ過ぎて嫌になることも多く、ミスだらけで弾いてもうまくはならないということにご注意ください。
もちろん、本人が勝手に弾いているなら全然OKですよ。それがレッスンの曲じゃなくても全く問題ないし、それどころかどんどん“ピアノと遊ぶ”ことはおすすめです。
おとなと子供の感覚や気持ちは食い違うことがあるけれど、記事を色々お読みいただくことで少しでもご理解につながればと思います。
0コメント