自ら動けるように
レッスン時間に少し遅れたまーちゃん、入ってくるなり「遅れてすみません!」と。
私はこういう時、お母さまのお気持ちを感じます。
遅れちゃったから先生にまずこう言うのよと、きっと教わったのでしょう。ご家庭でのいい教えがされているなと感心するのです。もちろん、こういうことを教わる子は、次からの不測の事態の時にもまず謝るということができますよね。そういったことは毎日の生活の中で身に着いていくとても大切な教えです。お母さま、ちゃんとこの子は身に着いていますよ!
レッスン室に入ってまず何をする?
そう、バッグの中を出しますね。そしたら?ノートの宿題がある場合はまずそれを見せてもらうことになっています。
初めての生徒さんには、まずこうしてね、次はこうしてねと教えていきますが、
何か月か過ぎてもそれがわからない生徒さんもいます。たまたまぼうっとしちゃうこともありますが、ずっと指示を待っている様子。
さて、こんな時おとなはどうするか?
手順をその都度指示してもいいかもしれませんが、それでは子どもが考えようとしなくなります。ですので、
「次は何をするんだっけ?」と声をかけると、「…あ!」と動き始めます。そう、わからないのではなく、指示が出たら動けばいいと無意識に思っているんですね。でも、こうした対応をするうちに、自分で考えて行動できるようになっていきます。
ある程度大きくなった生徒さんでも、提出物が目の前にあっても自分から先生に渡すことをしない子もいます。
言われないからやらない?でも、これでは先々困りますよね。
そういう場合も、出してねではなく、「あの楽譜はどうなった?」などと促すと、ちゃんと次の行動に移れるんですね。こういう経験をしていくことで、自ら必要なことを学んでいけばいいのです。
もちろん、ご家庭でもちょっとしたお声掛けはポイントですよ。
おとなからの指示はなるべく少なく、そして自らが必要な言動をとれるようにしていく。
こういった成長もすごく大事ですね♬
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