誰かのために
___なにか弾きたい曲はある?
中1のあーちゃんはショパンを練習中ですが、そのほかに希望があればと訊いてみました。
「えーと…人生のメリーゴーランドとか…」
あら!あの曲すてきよね。先生も好きなの。ぜひ弾いて!ハウルが好きなの?
「ハウルも好きだけど…お母さんが好きな曲なんです」
控えめで静かなあーちゃん、お母さんの好きな曲をやろうと思ったこと、先生はすごく嬉しく思いましたよ。
ピアノはまず、弾けるようになりたいから習い始めますよね。そして弾けると楽しくなっていくのだけど、そのうち、誰かのために弾きたいと思う気持ちが育っていきます。
つくづく、人の成長とピアノの成長はリンクしているなと思います。
まずは自分のために、そして誰かのために。
自分のことだけ考えているうちはまだ子どもですが、成長とともに他者のことも考えられるようになっていきます。そして誰かのために心を使うようになっていく。これが健全な人の成長です。
お母さんが好きだから、妹が好きな曲だから。。。
練習のベースに、やさしさと愛情が横たわっています。
誰かのために練習して、その人の笑顔が見たい、喜んでほしい。。。
これが本来のピアノかもしれません。
みなさん、誰かのために弾きたいと思ったら遠慮なく先生に言ってくださいね♬
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