①見習うということ
おとなになったレッスン生から聞いたお話です。
___職場に新人が来たんですが、仕事を教えてもなかなかうまくできないようで。でも誰でもそうですよね、初めてなら。
メモを取ったり、わからない時はすぐ訊いてねと伝えてもそうしてくれないし、なかなか適切な仕事ぶりにならなくて、でも本人はできたと思っているのでちょっと困っちゃって…
私たちの仕事ややり取りを聞いていたらなんとなくわかることもあると思うんですが、自分以外の人を見ないから気づかないんですよね。。。
学ぶという言葉は真似るからきているという説がある通り、何事もお手本というのはあった方がいいですよね。
そしてお手本を見て、まずは真似てみる。そのうち何かもっといい方法に気づいたら自分なりに進化させることでさらに成長していく。
でも、他者を見なかったり、見ても気づかなかったり、それってすごくもったいないことですよね。
どうしたらいいのかな?
何がちがうのかな?
どんなふうにしてるのかな?
こんなことを考えることで、何かの気づきが得られます。
特におとなになると、欠点を指摘してくれる人はぐっと減ってしまいます。
自らが気づき、修正していくことで自分の成長につながるのですね。
そしてこの気づきとは、感性だけでなく謙虚さがないと気づかないかもしれません。
まだどこか自分は未熟かもしれない、もっといい方法があるかもしれない、と思う気持ちが成長につながるのですね。
ピアノ指導で言いますと、
もっといい指導はないか、もっと合理的に伸ばすことはできないか、ということを、ピアノの先生になってから常に考えていました。
そしてその時々で、よし、こうするといい!という答えが出て、その通りのレッスンをして結果もついてきてほっとして。でもしばらくたつと、また何かに気づく。そして、さらにこうしたらどうかと考えが出て、それを試し…その繰り返しで今日までやってきました。
生徒それぞれに相性のいい教本を選ぶことも、基礎力をつけることも、経験の裏付けが役に立っていますが、
生徒はひとりずつ苦手も得意もちがうので、この子はどこを強化すればいいかなと思いながら指導しています。
10年前より、5年前より、今の自分の方がいいレッスンができている。こう思えることは私にとって幸せなことです♫
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