★感受性を伸ばして
幼いとき、脳が柔らかいときは、いろんなことがすんなり吸収される時期です。
言葉はもちろん、生活に必要なことも様々なルールも、それはもう多岐にわたっていつの間にか習得していきます。
ピアノも幼い段階から始めることで音感やリズム感が自然とつきやすく、目に見えない色んな能力の地盤ができていきます。
そして感受性。
あれもやってみたい、ここにも行ってみたい、新しい何かがあればトライしたいと、子どもの頃は夢中になれることがたくさんあります。
きれいだな、たのしいな、おもしろいなという純粋な気持ちはまず遊びの中から生まれてきますが、子どもが気づかないうちに学びも含めていくとさらに理想的。
レッスンしていて思うのですが、“考える”ということに不慣れなお子さんは年々増えている気がします。
覚えてしまったことに答えるのは誰にとっても簡単ですよね。考えなくてもわかることですから。
こうした“覚える”ということも大事ですが、同じくらい“考える”ということも欠かせません。
楽譜の理解を通して、ぜひ考えるということができる人になってほしい。私の指導理念のひとつがこれです。
最初は考えろと言っても、何をどう考えるかわかりませんよね。
でも、先生と一緒に考える道筋をたどることを繰り返せば、だんだんと一人で考えることができるようになっていきますよ。
また、練習したらできた!という達成感、成功体験もすごく大事です。
これらは大きくなってからも体得できますが、感受性が豊かなうちにできた方がもっといいですよね。
人は誰でも、一人でやってみたい、一人でできるようにしたいという本能を持っています。
それをうまく伸ばし育ててあげる。これが我々おとなの役割ではないかと。
レッスンで、ピアノじゃない何かも、ぜひ学んでくださいね♬
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