まちがいに気づくこと
ピアノの練習、まちがったら?___まちがったらそこで直せばいいの。
私は単純にそう教えています。
まちがってそこで止まったままの生徒さん、時々いますね。これはどうも叱られるのを待ってる雰囲気?
いえいえ、そんな必要なし。まちがったら弾き直せばいいのと言ううちに、それができるようになっていきます。
ピアノに限らずまちがうことって誰でもありますよね。
落としてしまった、壊してしまった、こぼしてしまったなど、枚挙にいとまがありません。
つい小言を言いたくなりますが、そんなときどうするか?
一緒に片付けながら「テーブルの真ん中に置けばよかったね」「よそ見しなければよかったね」など声を掛けます。
そして「もう一度やってみる?」「今度はどこに置こうか?」と促していきます。
もちろんこういう場面は何度もあるでしょうが、その都度善後策を示して注意喚起していくようにします。
さてレッスンの場合ですが、私は、
「どうだった?うまくできた?」「弾いてるとき先生に何を注意されたっけ?」など聞くことがあります。
音をまちがって注意されたこと、リズムを直されたことなどいくつかあっても、それを全部覚えている子はほぼいません。というか、ほとんど記憶されてないことの方が圧倒的に多いです。
なので、注意個所に印を示しながらもう一度注意点を伝えます。
すると、「あぁ、そうだった!」という表情を見せます。記憶がよみがえるのですね。
でもたまに、
ミスがあっても「できた!」と笑顔の生徒もいます。
こういう場合は、「できた気がするのね。でも、ここでつっかえたの覚えてる?この音がちがっちゃったよね」というと、
「あ…そうだった…」という反応が返ってくるので、そこから修正に取りかります。
まちがったところを直すのは、まず本人がミスした自覚に気づかないと直りません。
レッスンではまちがっても叱られないという経験を積み、安心して集中していけるようになってほしい。
おとなからの働きかけは、子どもにいい“型”のようなものを作っていきますよ。
もちろん対応次第でそれが悪いパターンになることもあるので、いい習慣になっていくまではおとなの我慢が大事かもしれませんね♬
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