ミスしなければいい?
ピアノ、まちがえずにすらすら弾ければ嬉しいですよね。
みなさんまずはそれが目標でしょう。でも、そこがゴールではないんですよ。
ピアノ、楽譜通りに正しく弾くというのは基本的な目標ですが、それがすべてではない。
そこからが本当のピアノの楽しさ、表現していくことが大事です。
それはどんな曲?
どんなイメージ?
どんな気持ち?‥‥?
色んなことが、弾き手の感性によって変わってきます。
あなたがその曲に対して、どう感じるか?どう思うか?どう弾きたいか?
それをやっていくことが本当の演奏です。
もちろん、お子さんが最初からそれらをできるわけではありませんね。
先生が少しずつ色んな角度からアプローチして、生徒の感性を引き出し、育て、伸ばしていく。
始まりは先生のリードが必要だけど、それがいつしか自分のものになっていく。
そうなったら、それはもうあなたの“実力”です。
ときどき親御さんが、
「あのお子さんには才能があるけど、うちの子にはないですよね」ということをおっしゃることがありますが、それはちがいます。
国際コンクールに出るような方の場合はさすがに才能があると思えます。
でも、
私の教え子でコンクールでいつも上位入賞する生徒さんたち、この子たちが最初から才能があったかというと別にそんなことはないんです。
レッスンをしていく中で、どれだけ先生のレッスン内容をマスターしたか?
その生徒たちはみんな普通の子だったけど、レッスン内容をよく吸収し自分のものにしていった、ということなんですよ。
もう何年も前ですがうちの生徒が中3の時に、東北代表でただ一人全国大会に選ばれた経験があります。
これは本人も私もびっくりしましたが、彼女がうちに来たのは小3くらいだったか?
転勤族で、ピアノの先生も私で何人目かだったかもしれません。
その時の印象は、悪くないけどよくもないというのが私の正直な感想。でも決定的な不備は小さかったから、まずは基礎的な矯正と復習からはじめていきました。
少しずつ私のレッスンにも馴染んでいき、コンクールも出るようになり、最初は努力賞など取る程度。でも、だんだんと賞を上げていき、上位入賞、本選会出場となるように。
そこまでで十分喜んでいたものでしたが、とうとう東北大会一位になったわけです。
ここまでくるとは思わなかったので、私も親御さんも本人も、想像していなかったからそれはもう大変なことになった、と。
どの子もみんな、指導と練習で伸びていきます。
だからうちの生徒たちの発表会は、「どの生徒さんもみんな上手!」とほめていただけるのかもしれません。
みんな上手になれますよ。本当です。だからいい練習をしてね♬
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