②お母さまの思いに応える
お母さまに、お子さんがレッスンを始めるきっかけについて伺ったとき、
「ピアノを弾く真似をしたり歌ったり、あぁこの子はピアノが好きなんだろうなと思いまして…」
よくお子さんをご覧になって、気持ちを汲まれていらっしゃるなと、温かい気持ちになります。
子どもが自分の気持ちに気づくのはむずかしいし、世の中にレッスンがあるということも知りません。こういうとき、周囲のおとながお子さんの気持ちに沿って導くことは大事ですね。
「私自身、子どものころにピアノに挫折して…だからこの子にはそうならないようにと思ったんです」
これもわかります。
お母さまの子供時代はピアノの先生がコワイということも多かったし、だからいい思い出がないということもたくさん聞きます。
こういう経験がおありなら、今度はお子さんが気持ちよくピアノと付き合えるようにしてあげたいですよね。叱ってもピアノはうまくならないですし。
「たまたまおともだちのピアノを聞いて、うちの子も弾けるようにさせたいなと」
このきっかけもとてもわかりますね。
うちの子もできるのでは?そして、とくに上手なあのお子さんのようになれたら…
うちの教室では、発表会を聞いたあと、お母さま方の意識が変わることが多いです。
「うちの子もコンクールに出られるでしょうか?あんなふうに上手になれるでしょうか?」
なれますよ、もちろん!
私のレッスンでは、上達に必要な基礎を生徒全員に教えています。
そこに、コンクールに出るから・出ないからというちがいはありません。
つまり、基礎的なことをしっかり身に着けた上で、その先の伸びる方向はそれぞれのペースに合わせるというもの。
だから、コンクールに出たいなら、その基礎力を使っていくことは同じなので誰でもやる気があればトライできるんですよ。
もちろん、習ったことを練習するということが入賞の決め手になるので、さぼっていてはいけませんが。
発表会をお聞きになった方はお気づきかと思いますが、コンクールに出て入賞しそうな生徒さんはたくさんいます。
でもコンクールというのは本人の希望で出るもの。先生から軽く勧めることはあっても、強くプッシュすることはありません。出てみたかったらどうぞ遠慮なくご相談くださいね。
お母さま方のお気持ち、本当によくわかる。だからそれに応えたいと私はいつも思っています。
お子さんを一緒に育てていきましょうね♬
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