反抗期=自立期
早いお子さんは10歳ごろから、反抗期と呼ばれる思春期に入ります。
なんとなく機嫌が悪かったり、親や先生などに対して反抗的な態度をとったり、真面目な言動をわざと避けてワルぶったり、
まぁ我々おとなたちも、こういったことを経験していますよね。忘れちゃってることも多いですが。
さて、
反抗的な態度をとるから反抗期と呼ばれていますが、実際は自立しようとしている時期でもあり、
子供の自分から、一個の人間である意識が生まれてくるということでもあります。
いままで親の言うとおりにしてきた子供が、なんだかいうことを聞かなくなる。一人で行動しようとする。おとなと一緒に過ごそうとしなくなるなど、
いろんな現れ方をしますが、全部根っこは同じ。
思春期であり自立期であるということです。
こうなったら、真っ向からぶつからないほうがいいですよ。
険悪になるだけですし、溝もできるし、力づくで解決しようとしても無理というもの。禍根を残すこともあります。
おとなは子どもたちのそれをうまくやり過ごす、これがポイント。
もちろん、相当目に余るようなことがあったら話は別でしょうが、多少のことには目をつぶる。
そう、時期を待つのです。
反抗的な態度は徐々に落ち着いていきますし、そしたら親と子の新たな関係を作れるととらえてください。
私もレッスンしていて、こうした生徒さんの態度に困ることもありますよ。
あんなに笑顔だった子が、こんなに不機嫌をぶつけてくる、返事もしない、ということもあります。
でも、ここで叱っても悪化するだけ。時期を待つ一択でこちらはちょっと我慢我慢。
そうしていくうちに、
いつの間にか軟化していくときがきて、おとなのような対等な関係が新たに作られていくのです。
ここで気をつけてほしいことがあります。
それは、反抗期にピアノを辞めたいというケースがあること。
これは本当にピアノがイヤになるのではなく、不機嫌をそこにぶつけているだけという場合がほとんど。学校をやめるわけにはいかないし、宿題やテストをやらないわけにはいかないとわかってる。努力するのがウザイと感じているその時に、ピアノに対する八つ当たり的なことが起こると言わけです。
解決策というほどではありませんが、
なあなあで曖昧に時をやり過ごす、反抗期が落ち着くまで時期を待つ、これしかないと思いますね。
私の仕事は、一人の生徒さんと何年も付き合う仕事です。
学校の先生方より長い年月をその生徒といっしょに過ごします。
10年以上その子を見続けるなんて当たり前だからこそ、一時期荒れてもそれが必ず収まっていくことを知っています。
親御さんたちは気が気じゃないかもしれませんが、だいじょうぶ。
どんな嵐も収まるときが来るんですよ。
あぁ来たな、これウワサの反抗期かというくらいに受け止めていきましょうね♬
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