教材楽譜の選び方
先日、元レッスン生のえーちゃんが、お子さんを体験レッスンに連れてきました。
えーちゃんに会うのは、彼女が高3の時以来14年ぶり?
幼稚園の先生になり、お母さんになり、すっかりおとなになったえーちゃん。
なつかしいですねぇ。
こんなに立派になっちゃって、でも全然変わってなくて先生は嬉しいよ。
さて、
お子さんのレッスンについて色々説明しているときに気づいたこと。
それが結構あったのでちょっとびっくりした私。
14年前と変わったこと、それは、
『使うテキストを選ぶとき、選択肢がかなり増えていること』
以前は、初心者の生徒さんにはこれとこれ、もしくはあれとこれ、みたいな感じでしたが、
今はもっともっといろんな種類から選ぶようになっています。
私は、教材研究をするときに、この本は合理的にわかりやすく進んでいけるか?という視点で検討します。
たまに、今はよくてもこの先に伸びていける要素があるか疑問、と思うものもあります。
また、この内容は生徒にとってやりにくいのではないか?
子どもの発達に合わせた進め方が欠けているのでは?など思うこともあります。
教材というのは、たいてい先生が決めて生徒に与えるもの。
まず指導者が教えやすいものじゃないとうまくいきません。
そこには、指導者の好みやレッスン方針などが反映されるのですね。
ですから、
これがよくれてあれがダメということではなく、
指導者の教えやすさや先々への見通しが立つかどうかなど、
とにかく指導者のレッスン観が現れるところでもあります。
たとえば、
私は初心者の生徒さんに向けては3~4通りほどの楽譜を用意し、年齢や性格などを見て決めていきます。
そのあとの楽譜の選び方はかなり多岐にわたっていて、
生徒さんの指、骨格の状態や、性格、自宅練習の状態など、そして弾きやすい形式はどうかなどを判断して選んでいきます。
本当にお子さんの様々なタイプはひとそれぞれで、合った本なら進度が良くなり、しっくりこないとうまくいきづらくなるなど、教材との相性は大事になってきます。
生徒ひとりずつに相性のいい本を選ぶには、先生がそれだけいろんな教材を知っておかないとできません。
さすがに現代では、毎年色んな本が出版されているのですべてを網羅するのは不可能ですが、
今のところ私が把握した中から選んでいくことで、不都合なくレッスンできているようです。
そうかぁ…14年のうちにこんなに教材の使い方が変わっていたのかぁ、
自分のことなのに気づかなかったなぁ…
えーちゃんとの再会で発見したことでした。
そうそう。
成長したのはテキストだけではなかったので、また機会があったら紹介しますね♬
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