画家・中園孔二を読んで

25歳で夭折した天才画家、中園孔二の伝記を読みました。

もう圧倒されるような内容で、読み飛ばしてはいけないと思える本は数年に一度の出会い。

何かに秀でた人物についてのものを読むのはとても興味深く、いつもそれを“ピアノに置き換えると?”と思いながら読むのですが、大変に強烈な世界をのぞいた気分。

正直なところこの本を読むまで彼の作品も存在も全く知りませんでしたし、作品を見ても全くと言っていいほど理解できていないのですが、「なんだかわからないけどすごい」ということだけは伝わってきました。これが美術の世界の強烈な力?

そもそも私たちピアノ奏者は出来上がっている曲を演奏するわけで、ゼロから何かを生み出していく創作者とは立場が違うんですよね。

ただ、純粋に自分が納得するものを追求していく姿勢、より良いものにしようという気持ちは同じ。でも、こうした内容を読むと自分は何と平和な世界にいるのかと…

言葉で伝えられるものではありませんが、印象に残ったことを列挙しますね。


・作りたいもの、見たいものに囚われず作る。空間や環境への思いがある。

・制作量の圧倒的多さがあり、そこには描かずにはいられない衝動がある。

・「絵や作製は楽しくてすごくいい時間なんだよ」

・集中、感覚を研ぎ澄まし、好奇心や知覚のスピードがすごく早い。

・彼の作品やその周りはいつもいい空気があり、そこに惹かれていた。

・どうしようもないことへの無力感を制作することでバランスを取っていた「僕は慈しみをもって書いている」

・何を描くかが重要ではない。

・絵に良いも悪いもなく、忘れられないかどうか?だけ。

・表現力とは、見えないものを見ることのできるものとして現象界に持ち帰ってくることのできる力。。。


上記を、あなたご自身の世界に置き換えるとどういうことになりますか?

私は、

弾きたい衝動を大事にしたい。

ピアノに向かう時間は楽しくてすごくいい時間なんだよ。

ピアノの周りは空気がきれいで、聞く人の心に届けたいよ。

そして、見えないものをちゃんと伝えられる演奏がすごくステキなんだよ、と思いました♬

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