②選曲は…
さて、まずは初心者の小さい生徒さんについてお話しますね。
ピアノを始めて半年ほどですが、宿題がよくできていて進度が順調。この子の場合はもっと伸びそうだと思うので進度にプラスになるものにし、今はもう発表会の曲のレベルを超えて進んでいます。伸び盛りの時に進度を遅らせないことは大事ですよね。
次は低学年の生徒さん。
この生徒さんはコンクール出場を希望しているので、その課題曲との兼ね合いを考えて選曲しました。発表会やコンクールなど本番がある場合、その期日に間に合わせなくてはなりません。間に合わなかったらいい結果になりませんものね。そうならないように曲や練習を考えて乗り切れるように考えました。
では、小3の生徒さんのケースを。
この生徒さんはソナチネからソナタに進んでいたので、その前期古典の弾き方を教えるのに時間をかけたいと思い、発表会では余裕を持って弾けるものを選びました。前期古典は弾き方にルールがあって、それは慣れるまでちょっと大変なんですね。彼女にとって有益なのはその奏法の方だと思ったのです。発表会では表現力を中心にとてもいい出来映え!さすがです。
高学年の生徒さんたちはちょっと忙しいこともありますよね。
学校行事やほかの習い事を聞いてどれくらい練習出来そうか本人と相談。こっちは少しむずかしいけどすごくきれいな曲、これはそこまで大変じゃなくて弾きやすいかも、などお手本を弾いて聴かせます。すると「むずかしくてもこっちを弾きたい!がんばります」と言ってくれるんですね。もちろん、大変そうだからこっちにすると言っても全然いいんですよ。求めるのは完成度であって、何を弾くか?ではないのです。
中高生以上になると、ほとんど本人の希望で決定しています。
何曲かおすすめを提示することもありますが、これを弾くにはこれくらい練習が必要と説明し本人が選ぶ形です。このくらい成長すると、自分との相性を含めていい選曲をするようになりますね。また、思いがけない曲を希望されて嬉しい驚きも。それは音大生レベルかもよと言っても「でも弾いてみたい。やります!」と奮起して、本当に弾きこなしてくれるのです。なんと嬉しいことか!
みんなが真摯な気持ちで弾いているのが伝わってきて、先生は嬉しさいっぱいでレッスンしていますよ♬
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