“あいまい”の大切さ
曖昧というのは、簡単にいうと、はっきりしないこと、でしょうか。
特に仕事上ではっきりしない応答の人がいると、それはちょっと困りますよね。ある程度明確にしないと仕事は進まないし。
さて、お子さんとの会話の中でおとなの方が曖昧さのない受け答えをしているとどうなるか?
何かを教えたり、手順を指示したりするときは、あいまいさがない方がしっかり伝わりますね。
でも、普段の会話の中であんまりにも白黒はっきりしたことばかり言っていると、相手は割り切れない気持ちの微妙さを話す気が失せてしまいます。どうせ言ってもわかってくれないだろうから言ってもムダ、と感じてしまうのです。
また、勝ち負けがベースにあるような話し方も同様で、役に立つからいい、役に立たないからダメといったような白黒思考もよくありません。うまくいかなかった私はダメなんだと思わされるんですね。
人は、迷ったり悩んだり、時にはどっちつかずの気持ちになったり、色んな変化があり、相反する気持ちがミックスされて生きています。それを含んだうえで接していかないと、どこかにひずみが生まれやすくなる。
これ、ピアノも似たところがあります。
小さいうちは音色も弾き方もわかりやすいけれど、レベが上がってくると、白と黒の中間という音色や弾き方が求められるようになります。その曖昧さは、感じ取ってもらわないと理解しにくいことも多い。
曖昧さを含んでおくことで相手の気持ちが開示されやすくなり、ピアノの実力も上がっていく。感性も磨きながら成長させていきたいですね♬
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