子どもの対人関係力は
子どもの世界にも対人関係が生まれますが、それはいつからどんなふうに?
まずはお母さんとの関係から始まるでしょうが、少しそこから育った時のお話を。
乳幼児期は、自分の感情や本能的な欲求に我慢はありません。お腹が空いてミルクがほしいとか、眠いとか、抱っこしてほしいなど、泣くことで遠慮なく表現します。これらは命にかかわることなので、赤ちゃんも必死です。
そこから少し育って、自分やお母さん以外に人がいると認識するようになると人見知りが始まります。そしてさらに育つと、保育園や幼稚園でお友だちとの関係を学んでいきます。
この辺で、自己中心的ではうまくいかないということも様々な経験で知るようになります。実際、2歳くらいから空気が読めるらしいですよ。
さて、対人関係を作っていくうえで、『自分からの視点』と『他者の視点』があることを知っておくことがポイントです。
自分はこう思うし、こうしたい、でもお友だちはそうじゃないこともある。我を張ってばかりだと友達関係がうまくいかないんだと、経験を通して子どもなりに学んでいくのですね。
こうした経験の中で時にはショックを感じ、悲しい思いをし、悔しいこともあるでしょう。
そんな我が子を思うとお母さんたちはじっとしていられないかもしれません。が、子どもというのは回復が早く、次々と色んな刺激を受け忘れていくので、意外に大丈夫だったりします。では、お母さんたちはお子さんにどうしてあげればいいか?
何かがっかりしたことがあったとき、人は誰でも仕方ない時があるんだよね、次はこうすればいいんじゃない?などと慰め、そしてお母さんはあなたの味方だよというサインを送ります。
お母さんは子どもの安全基地と聞いたことありませんか?
お母さんの手を離れて社会と付き合うとき、くじけそうなときは安全基地に戻って充電すれば大丈夫と子どもが思えれば、また元気を取り戻して外の世界へ出ていきます。その繰り返しで子供は成長し、世界が広がっていくのです。
自分だけの視点ではなく、他者はどう感じるのか?これを時々思い出すことで、また社会=他者とのかかわりが成熟していきます。
もちろん私も、生徒さんたちの安全基地になるつもりでレッスンしていますから安心してね。
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