★羽生結弦オートテリックパーソナリティー
朝日新聞、羽生結弦氏の記事にオートテリック(自己目的的)パーソナリティーという言葉がありました。
これ、聞き慣れないですよね。私も初めて聞きました。
___自分で何かに取り組み達成できることがすごく好き。話すことで課題が明確になるから話す。
自分が達成すると、みんなが褒めてくれたり評価してくれたり、幸せそうにしてくれることが嬉しいんですよね。
子どもの頃、褒められたくてやっていました。人に見てもらいたい。そこが原点だと思う。。。(要約)
スポーツ心理学者の布施努氏は「周囲と羽生氏との結びつきが良い関係を結んでいる。うまくいかなくても努力を認めてくれる存在がいると思える状態。困難に直面しても心がすぐには折れず、しなやかに対処するレジリエンスを持てる」
まさにその通りですね。
各界の著名な方のお話をピアノやレッスンに置き換えて解釈しますが、羽生氏や布施氏のおっしゃる通りだと思います。
子どもたちは、
がんばって達成できると嬉しい、そしてそれを一緒に喜んでくれる人がいるともっと嬉しくやる気になります。
先生や親が決めたことだけをやるのでなく、本人がそれを納得し、また自分で考えて決めたことをやる。そんな風に育てていけるといいですよね。
よく私は親御さん方に、やりすぎ注意とお伝えしています。
子どもが小さいうちは親の言うとおりにやるけれど、そこに無言の圧力や強制力があると努力から離れたくなってしまい、それまで培った力がストップしてしまうのです。これはすごくもったいないですよね。
伸ばしがんばらせる加減というのはすごくすごくむずかしい。
その時はよくても、少ししたら嫌がられたり反抗されてしまうこともあります。
引っ張ったり緩めたりしながら、でもいい方向を見失わず、子どもの様子を見極めて臨機応変に対応していく。これは本当にむずかしいです。
私はレッスン経験が長いのでだいたいのパターンを知っていますが、親御さんたちは願いも理想もあるでしょうから、加減というのはなかなか。
子どものタイプはそれぞれ違うし、その親御さんのタイプもそれぞれある。ということは、心理学的にも教育的にも一概にこう、とは言えないのですね。
この子にはこんな風に、あの子にはあんなふうに、と、私も生徒それぞれの性格などを見極めて指導を変えています。
長い目で子どもの力を育てていく。
これが私の仕事ですが、働きかけ、一緒に練習し、努力の習慣を身につけさせて、と前向きな方向を目指していく仕事はとてもやりがいと楽しさがありますね。
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