ロン・ティボー国際コンクール
ピアノ部門で、日本の亀井聖矢さん(桐朋学園大4年)が優勝したとのこと、おめでとうございます!
国際コンクールで優勝すると世界への扉が開きますよね。ピアニストとしてのスタート地点に立てたということ。
ロン・ティボーといえばやはり清水和音氏。
ジュネーブ音楽院に留学中、20歳で優勝した時の喜びは日本中に広まりました。
けいこ先生から伺ったお話ですと、
「音楽事務所がつくのは当然だけど、すごい数のコマーシャルの申し込みが来てるんですって。でも和音ちゃんはほとんどそれを断っちゃったらしいわよ」
ほどなく帰国するとリサイタルで国内を飛び回り、けいこ先生のお口添えで郡山でのリサイタルも開催されました。
「今まででこの会場で一番の入りみたいよ。あなた、楽屋のお手伝いしてね」
何と幸運なことか、楽屋でのお世話をさせていただいた若い私。天才肌の和音氏は、誰もいなくなるとすごく優しい口調で教えてくださいました。
「今、何弾いてるの?あー、それ、僕弾くのイヤだったなぁー。ここがむずかしいの?ハノンでこういう練習するといいよ」
___うそのようですが、ほんとの話。和音氏はご自身が効果的だという練習法を教えてくださいました。
「12歳ごろ、これだけはやるように言われて、叱られたくないから珍しく本気で練習したんだよ」
それから数か月後、けいこ先生のレッスンを受けていたとき、ふと
「弾き方、和音ちゃんに似てるね」とおっしゃられたことも宝物の記憶です。
桐朋からロン・ティボー優勝というのは和音氏と同じですね。
亀井さんのご活躍に注目したいです♬
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