ピアニスト・ブーニンの再起
先日、ピアニストのスタニスラフ・ブーニンのドキュメンタリー映画が放送されました。
ブーニンといえば、19歳でショパンコンクール優勝したとてもすごいピアニスト。
そういえば最近見かけなかったと気づいたものの、こんな大変なことになっているとは…
ソビエトの音楽一家に生まれ、お母さまからピアノを習い、19歳でショパンコンクールで優勝すると世界中からオファーが殺到するピアニストに。その後ドイツへ亡命し、日本でもリサイタル公演を行うなど、常に第一線で活躍されていました。私も彼のリサイタルは聴いていますが、音色のクリアな美しさや鋭い感性がとても印象的でした。
そんなブーニン氏が、肩の故障で左手がマヒし、それを克服中に足首の骨折で左脚の大きな手術など、想像を超えたつらい9年間があったとは。
大変に衝撃的な内容で、ふつうの人でも苦しい状況ですが、世界的ピアニストの彼にとっていかばかりかと。それはもう深い暗闇だったことは想像に難くありません。
9年の日々を超えて日本で復帰の様子が流れ、これからさらに彼の納得のいく演奏を目指していくブーニン氏。本当に心からエールを送ります。がんばってくださいね♬
♬彼の弾く「猫のワルツ」は有名ですが、ブーニン氏のそれが私の理想としていた演奏だったことに、番組を見て気が付きました。こういうことって、時々あります。
スケルツォはユンディ・リの演奏が一番いい、一番納得できると思いますし、シューマンの謝肉祭は小山実稚恵が一番好き。
すばらしいお手本に出会うと、自分も弾きたくなりますね♬
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