子どもの頃の経験で
今日は、幼少期の経験からの影響についてお話しますね。
幼少期の記憶、そんなに覚えていないというのは当然ですが、
それでも成長するにあたって、またおとなになってからも何らかの影響というのはあるものです。
たとえば、何かにトライする気持ちが薄い、または意欲が低めなどのタイプですが、
もしかしたら、子どものころから批判されることが多かったのかも…
身近なおとなたちが子どもに対して何かを批判することが多いと、子どもはそれを恐れてトライしなくなったりやる気を削いだりになることがあります。
楽しいことがあったのを伝えようとしたら、そんなに騒がないようにと言われたり、何かちょっとした失敗を大きく叱られたり、
そんな積み重ねが多くなると、
子どもは大人の顔を見ながら言動するようになり、批判されないようにするために何もやろうとしなくなっていきます。
大きくなっても、認められないかもしれないというおそれが無意識の根底に横たわり、意欲や張り切った気持ちが生まれなくなっていく傾向にあります。
さて、レッスンとお子さんの育成に関連付けますと、
ピアノのレッスンというのは、生徒が弾いたものを直す作業が多いです。
この音がちがってるよ、ここはスラーでね、指の番号はこうだよ…
どうしても、そういうことが多いのですね。
ですが、
まちがったときにどうするかによって、その先が変わってきますよ。
間違いを指摘された、もしくはまちがったときに立ち止まって萎縮してしまう生徒さん、時々います。
そんなとき私は、
「まちがったらすぐ直せばいいの。まちがったらすべて終わりじゃないから大丈夫」と伝えます。
これを繰り返していると、生徒はミスしてもすぐ立ち直り修正します。そう、それでいいんです。
レッスンでミスしても先生は怒らないんだなと気づくだけでも大きな収穫。
誰だってまちがう。そしたら直せばいい。それだけ。
まちがおうとしてミスする人はいませんしね。まちがったら直せばいいの。
これで、萎縮したり自責する生徒さんはすぐいなくなります。
萎縮しやすい状態だと集中はむずかしい。
いい状態で学べるように、おとなにも余裕や心掛けが必要ですね。
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