叱る?叱らない?
子育てするうえで叱らない育て方というのが言われるようになっていますね。
それに関して心理士からのお話を紹介しますね。
ではどうぞ。
『親御さんの中には「叱らない」と「叱れない」の違いがはっきり認識されない場合も多いですね。自分に自信がなくて叱れない親御さんもいるでしょう。
反抗期のあたりで、子どもの方が親に対して指示するような強い言動に出ることもあり、叱らないことからの立場の逆転も見受けられます。
女の子のでは、父親にべったりで母親に厳しいケースがありますが、これは口うるさくなりがちな母親を避け、娘に嫌われたくない父親が甘やかすことから起きやすいです。
幼児期に子どもの言うことを聞く方が面倒がないという育て方をすると、それが習慣化して叱る・注意するのがめんどくさくなってしまう親もいます。
これは一見物分かりのいい親のようで実は子どもを見捨てているのと同じ。子どもは敏感にそれを感じ取り、孤独感を覚えるようになります。そして親の方は、こんなに気を使ってやってるのにと子どもへの不満が蓄積されていきます。この状態はいい親子関係とは言えませんね。
さて、
「怒る」は感情的だが「叱る」はそうじゃないと言われますが、子どもにしたらどちらも同じように感じます。上手に叱るには、親が起こると叱るをしっかり区別できることがポイントです。
子どもは、やってはいけないことを親の反応を見るためにわざとやることも多いのです。そこで叱らないなら、自分は見捨てられている、どうなってもいいんだと孤独感を抱えます。ですので、「叱ってはいけないと育児書にあるから叱らない」のは間違いということです。
これは褒める場合も同じです。そこに価値を感じない褒め方だと子どもは白けるような冷めた気持ちになっていきます。
大切なポイントは、
親としての思いをうまく子どもに伝えていくことです。子に嫌われるのではないか、かかわり方に自信がないなどだと、ネット情報などに頼りがちになっていくのです。
「甘やかし」と「甘えさせる」の違いもよく言われます。
子どもに頼まれたときに、お母さんがやってあげたいと思うならやってもいい。やってあげたくない、やるべきではない時は断っていい。これもむずかしい線引きですが、心細そうなときに元気づけることは甘えさせるということ。我慢を避けているようなら甘やかさないなど、親御さんの価値観や考え方が反映されるところですね』
___なるほどと思うような内容ですね。
私の経験で恐縮ですが、
娘が年長の時、夫が「ひとりでお靴履けてえらいねぇ」と言ったことがありました。夫は単身赴任中で、たまにしか娘に会わないので目撃したそれを口にしたのでしょうが、娘は靴が履けるのは当然のことだから、妙な顔をしていました。私も後で夫にそれを指摘し、いつまでも娘は幼児じゃないという話をした覚えがあります。年齢相応の褒め方も大事ですよね。
レッスンの話で言うと、
私は生徒が、今まで苦手だったことが少しでもよくなったら褒めるようにしています。できていないこと、まだそれでは足りない状態なら評価を言葉にしません。
たまに親御さんが、「先生は優しいから褒めてくれてるんですよね」とおっしゃる時がありますが、前より改善され向上したのだから褒めて当然ですよとお答えします。
親御さんたちは学校や習い事で色んな先生にお会いになってきたと思いますが、このHPをご覧になって私のタイプ?をご理解いただけると、レッスンでの言葉をどれくらい信用していいかなどなんとなくお分かりいただけるのではと思っています。
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