・・・え?
たまーに訊かれることがあります。
「毎日ピアノ教えていて飽きませんか?」
・・・え?
初めて言われたときにはびっくりしました。だってそんなこと一度も思ったことがないから。
大変だということはあっても、飽きるということはなかったなぁ…
おそらく、はたから見たら毎日同じことを教えているから飽きそうだと思ったのでしょうね。
たしかに、
おんぷを読ませたり、指を注意したり、同じことを口にすることは多いです。
でも、
いい音で弾けているな、読むのが早くなったな、ミスが減ったなと気づくと、ぱっと嬉しい気持ちになって、
じゃあ今度は次のステップを教えようと意欲が出ます。そうやって生徒さんたちがよくなっていくのが本当に楽しくて…
だから、レッスンに飽きるということは全くないんですよ。
また、
ちょっとつまづいている生徒さんがいると、その原因は何だろうと考えます。
おんぷがまだ苦手なのか?両手で弾くときにうまくいかないのか?この曲がなんとなくハードル高く感じるのか?など
うまくいかない原因を推測し、それの解決に向けて工夫してみます。
この子は早く弾くからつっかえるのかも、この子は練習の手順を守ってないかも、という点も含めて検討し、
場合によってはテキストを変更したり、苦手そうなところを一緒に練習したり、自信をなくしているようならそこに焦点を当てたりなど、色々やってみたいことが出てきます。
そうして、対策したことが当たると、みなさんが想像する以上に先生の喜びとなってまたレッスンする、という流れになっているのです。
できなかったところが弾けた!嬉しい!という笑顔は、先生にとって何よりのエネルギー。
やる気の上がった声を聴くたびに、上達の気配を感じるたびに、そのエネルギーは増えていきます。
レベルの高い曲をやっている生徒さんだと本格的な話もできるから、自分の知識を放出するのはさらに楽しくて、
だから私は、自分の仕事に飽きるということはないんですよね。幸せなことと思います。
ピアノって本当にいいですよ。
弾くだけでも楽しいし、それをもっとレベルアップさせていくのもすごく楽しい。
知らなかったことを習って「へーそうなんだ!」と思うことも楽しい。
それぞれの年齢に合わせた楽しみ方を味わってくださいね♬
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