しーちゃんのレッスン
しーちゃんは20代の看護師さん。
中1ごろにうちの教室に来た生徒さんです。
初めて会ったときのしーちゃんはブルグミュラーを弾いていました。
進度がゆっくりなタイプかと思いきや、とんでもない!
なんでこの子はブルグミュラーを弾いてるの?とっくにソナタくらい弾けるのでは?と思った私。
それで、
一応ソナチネをやらせたら半年ほどで終了。すごいでしょう?
1年後の発表会では、シューマンの飛翔を弾くまでになりました。知ってますか?飛翔。
かなり難しいんですよ、これ。
でも私は、
彼女の恵まれた手指と向上心、ピアノが好きという気持ちがあるからきっとできると思っていました。私は埋もれていた素質を最大限引き出そうとしただけ。
そうして大学生になって実家を離れたあとも時々レッスンに来ていて、今回は2~3年ぶりに発表会に出ることになったわけです。
さて革命を弾くしーちゃん。当然譜読みはできていて、暗譜ももうじき?さすがですねぇ。
じゃあね、まずここのテーマはこんな呼吸で弾くの。
そして左手に気を取られちゃうけど、右はこんな風に。左はここに気をつけて。。。そうそう。
そしてここはこんな感じで…ちがい、わかるよね?
「はい!なるほどです」
レッスンを終えたしーちゃん、
「なんか家で弾いていたら、だいたい弾けててできたなと。でもあとは何をどうしたらいいかわからなくて…」
だよね。譜読みしたらできた!って気になるよね。でもこれからが本番。内容を習って、そうか、なるほど、と思ったらそれをやればいいの。もっと上手になっていくよ。。。
レッスン中何度もうなずき、先生の言葉を深く呑み込んでいる様子のしーちゃん。
表面的に弾くだけじゃないピアノ、これからより高くより深く磨いていこうね。
目に見えないことをやる、それが何よりのポイントですよ。
もちろんしーちゃんだけでなく、みんなも同じですよ♬
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